「時分の花」と「真(まこと)の花」。幸せな人生を送るために咲かせる花は?

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NHK Eテレで放送している「知恵泉」という番組が好きで、たまに録画して観ています。
今回録画した回は「世阿弥」の特集でした。

世阿弥は能という芸術の進化・完成に大きく貢献した人物です。
演者・演出家・作詞作曲家・劇作家・振付師など、まさに室町時代のスーパーマルチアーティストです。

そんな世阿弥の書物「風姿花伝」に「時分の花」と「真(まこと)の花」という言葉が出てきます。
番組でも紹介されていて、今後さらに肝に銘じるべきだなと、改めて思えました。

咲かすべき花とは?
今日はそんなお話です。

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時分の花とは?

世阿弥

時分の花とは「若さによる一時的な美しさや魅力」のことです。つまり一時的な花ですね。
これは若さだけではなく仕事でも通じますよね。

一時的にチヤホヤされて、いい気になっていませんか?
収入が上がり、調子に乗っていませんか?

はい。僕はいい気になっていたし、調子にも乗っていました。
「時分の花」を謳歌して、無惨に散りました(笑)
あまりにも短すぎた「時分の花」でした。

あの頃の自分に「おい!まじヤベェ波がくるから準備しとけ!」と強めに忠告してあげたいです。
しかし、無惨に散ったからこそ、たっぷり痛みや苦しみや絶望をイヤというほど体験したからこそ、成長できたという一面もありまして。

スナップ短歌

それが最近の変化であり進化ですね。
やっぱり自分で経験しないとわからないですよね、何事も。

「時分の花」が咲いている時期に「真の花」を咲かせる準備をしておくべきでした。
が、それに気づいただけで良しとしておきましょう。

まぁ、この「時分の花」これは仕事だけではなく、ましてや若さだけでもなく、生活や人間関係、広く言えば自分の人生全般にも言えることですね。

「時分の花」に酔いしれることなく、謙虚に生きないといけませんね。

育てるべきは「真(まこと)の花」です。
盛りが過ぎても散らない「真の花」を。



真(まこと)の花とは?

世阿弥

真の花とは「修練を積んで身につけた本当の実力」のことです。つまり努力(修練)によって高められた本当の強さのことです。

若い時は何も考えずにヘラヘラしながら生きてきましたが、歳を一つ二つ重ねていくと、今まで逃げてきた「修練の大切さ」が身に沁みてわかるようになりました。

いや、誤魔化しが効かなくなったとも言えます。

なぜ若い頃に気づかなかったのか・・・なんて嘆いてみても何も始まらないし、何も変わらない。
我が人生に虚無感を感じ、空っぽになったからこそ危機感が生まれて修練を積む覚悟ができました。

いま、いろいろなことにチャレンジしています。
そして「真の花」を咲かせるための土壌改良が着々と進められているようにも思えます。

以前、お金をバシャバシャ稼いでグチャグチャに飲み歩いてクライアントに迎合してペコペコしていた時代の自分より、今の自分のスタンスの方が格段に愛することができています。

土壌改良が進んだことで、小さな小さな芽が出つつあるのかもしれません。
ここにどんな栄養を与えて、どんな花を咲かせるのか?

これから何が起きるのか?
どんな花が咲くのか?
仮に咲かなかったとしても、また土壌改良して違う品種を育てればいいだけの話です。



咲かせてみせよう真の花

「真の花」を咲かせることができたら、それはきっと命の要となり、自分だけがたどり着けた答えなのかもしれませんね。
咲かせてみせよう。自分だけの真実の花を。

今日が一番若い日。
やるなら今しかねぇ。

「時分の花」を「真の花」と勘違いせず、初心忘るべからずで今日も丁寧に生きたいものですね。

私は何もせずに人生を無駄にしてきた。
ここで諦めるわけにはいかない。
映画「イーディ、83歳 はじめての山登り」を観ましたより

先日観た映画「イーディ、83歳 はじめての山登り」のセリフが頭をよぎります。

未来の自分はこの記事を見ているだろうか?
見ていてほしいし、時には見返してあの頃の悔しさを忘れないでいてほしいし、確実に進化していることに自信を持っていてほしい。
未来も初心忘るべからずで丁寧に生きていてほしいなぁ。

人生後半戦に咲かせてみせよう「真の花」

人生時計

以前、残りの人生を可視化する「人生時計」で、自分の一生を24時間「1日(24時間)」でとらえた場合、現在の自分の年齢は何時何分なのかということを仮定して、現在の時刻を計算してみると、そこそこ夕方に差し掛かっていることが判明しました。

当サイトでも、この「人生時計」の記事は多くの方がご覧になられていて、やはり皆さん現在の時刻が気になる様子。
この「人生時計」で現在時刻を可視化するメリットとして「しっかり自分と向き合おうと思える」というものがあると思います。

「真の花」を咲かせるためにも、「しっかり自分と向き合おうと思える」というのは、その大切な一歩なのかもしれませんね。

ならば人生後半戦で咲かせてみせよう!「真の花」を!!

というわけで今回は、世阿弥の書物「風姿花伝」に出てくる「時分の花」と「真(まこと)の花」という言葉で身が引き締まったよ。というお話でした。

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