季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の冬の節気である「小雪(しょうせつ)」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
小雪(しょうせつ)[11月23日ころ]
小雪とは、紅葉が終わりを告げ、寒さが進み雪が降り始めるころのことです。本格的な冬を感じるようになります。
感謝の気持ちを贈るお歳暮の準備を始めるのもこのころです。
小雪は旧暦では10月にあたります。旧暦の10月を「小春」と呼ぶことから、この時期の陽気を「小春日和」と呼びます。
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
小雪(11月23日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]虹蔵れて見えず(にじかくれてみえず)
日差しが弱くなり、空気が乾燥し、虹を見かけることが少なくなるころ。曇り空が多くなるころでもあります。
新暦で11月22日〜26日ころ
[次候]朔風葉を払う(さくふうはをはらう)
少しずつ強さをまして吹き始める冷たい北風が、木々の葉を払い落とすころ。
朔風の朔とは、北という意味で、木枯らしのことを指します。
新暦で11月27日〜12月1日ころ
[末候]橘始めて黄なり(たちばなはじめてきなり)
橘の実がだんだんと黄色く熟し始めるころ。
橘は古くから日本に自生していた常緑の木で、国内の柑橘系で唯一の野生種とされています。
新暦で12月2日〜12月6日ころ
小雪の旬(草花・野菜・魚介など)
[旬の草花]野茨(のいばら)
野茨(のいばら)は5〜6月ころに白い花を咲かせ、晩秋から初冬のころに光沢のある小ぶりな赤い実をつけます。
果実酒や、乾燥させて便秘や利用の薬にも使われています。
[旬の野菜]セロリ
戦国武将の加藤清正が朝鮮出兵の際に熊本に持ち帰ったとされるセロリ。
独特の香りで好き嫌いが分かれるセロリですが、抗酸化作用が高く、葉の部分にはβカロテンが多く含まれています。
香りの元の成分であるアピインには、イライラを鎮める働きがあるそうですよ。
[旬の野菜]白菜
鍋の季節になると、欠かすことができない存在となる白菜の旬は11月〜2月。
水分が多く、栄養面での評価はさほど高くはありませんが、風邪予防に必須のビタミンCや代謝を促すビタミンB群を含んでいます。
[旬の野菜]春菊
白菜同様、鍋の季節には欠かすことができない春菊。
春に黄色い花を咲かせ、菊に似ていることから、春菊と名付けられました。
日本には「食べる風邪薬」として中国から伝わりました。免疫力を高めて風邪を予防するほか、胃腸の調子を整えたり、口臭を抑える効果も期待できます。
[旬の魚介]かます
「かますの一升飯」という言葉があるほど、かますの塩焼きは一尾あれば一升でもご飯が食べられるほど、塩焼きは定番です。
かますの美味しい旬は脂がたっぷりのった秋から冬。刺身もまた美味な肴、、、魚です。
[旬の魚介]クエ
「その美味しさはフグ以上」と言われるほど、鍋の王様として君臨しているクエ。
クエは月に数本しか獲れないこともあるくらい貴重な魚ということもあり、値段も張ります。
刺身や唐揚げでいただくのもいいですが、やはり旬の甘い脂を堪能するなら鍋がオススメ。
ネット通販サイトでも、クエ鍋のお取り寄せ商品は多く販売されています。
小雪の次の二十四節気は?
小雪の次の二十四節気は「大雪(たいせつ)」です。
以下のページで「大雪」について詳しく紹介しています。
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