季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の冬の節気である「大雪(たいせつ)」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
大雪(たいせつ)[12月7日ころ]
大雪とは、いよいよ本格的に雪が降り出すころのことで、凍えるような冷たい風が強く吹きはじめる時期です。立冬(リンク)から1ヶ月経ち、寒さも本格的となり冬本番を迎えます。
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
大雪(12月7日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]閉塞く冬と成る(そらさむくふゆとなる)
冬本番を迎え天地の陽気が塞がり、真冬が訪れるころ。
重たい灰色の雲に覆われた空は「雪曇(ゆきぐもり)」とも呼ばれます。
新暦で12月7日〜11日ころ
[次候]熊穴に蟄る(くまあなにこもる)
くまが冬を越すために穴に入って冬眠を始めるころ。
食べ物が乏しい冬を乗り越えるために、他の動物たちも秋から大量に食べ物を接種します。
新暦で12月12日〜15日ころ
[末候]鱖魚群がる(さけむらがる)
鮭が群れをなして川を遡るころ。
鱖魚(けつぎょ)とは、中国の淡水魚のことで、産卵のために川を遡上する鮭のことを「鱖魚(けつぎょ)」と称して現わしています。
新暦で12月16日〜20日ころ
大雪の旬(草花・野菜・魚介など)
[旬の草花]椿
日本を代表する美しい花のひとつで、万葉集の時代から数々の歌に登場する花です。
花一輪ごと落ちるさまは「落椿(おちつばき)」と呼ばれ、不吉だというイメージがあります。
しかし、常緑で冬も青々としていることから、神社などに邪気を払う木として植えられるなど、むしろ縁起の良い植物です。
そんな椿の花言葉は、「誇り」と「控えめな優しさ」です。
椿の花言葉を含む12月の誕生花を以下の記事で紹介しています。
▶︎12月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!
[旬の野菜]ニラ
古くは古事記にも登場した記録がある、昔は薬草として扱われていたというニラ。
通年出回っているニラですが、冬から春のものは葉が厚くてやわらかくなります、
ニラのにおい成分は、根元に葉先の4倍含まれていて、レバーや豚肉などと一緒に接種すると、疲労回復効果が高まり、食欲増進・疲労回復などしてくれる効果が期待できます。
[旬の魚介]牡蠣
牡蠣の旬は11月〜3月ころ。11月ころに身がつまり、12月ころ香りがよくなり、とりわけ美味しいのが3月ころだそうです。
牡蠣といえば、生牡蠣を思い浮かべますが、大雪(たいせつ)を迎え寒さが本格的になったこの時季には、土手鍋をいただきながら、日本酒をチビチビいただきたくなりますね。
[旬の魚介]真鱈(まだら)
冬に旬を迎える真鱈は、一般的には「たら」と呼ばれています。
こちらも、牡蠣の土手鍋同様、鱈ちり鍋をつつきながら、日本酒をチビチビいただき「よくぞ日本に生まれけり」を堪能したいですよね。
クリーミーな白子は酒の肴にもGOOD!!
[旬の魚介]カマス
「秋告魚」とも呼ばれるカマスですが、脂がのって美味しいのが10月〜12月ころ。
かますは白身が美味しい魚で「カマスは嫁に食わすな」という言葉もあるほどです。
いや、食わせてやれよ!というか一緒に味わおうよ。
そんなカマスの旬は、産卵前の栄養を蓄えた3〜4月にも旬を迎えます。
一年に2度旬があるのも珍しいですよね。
大雪の次の二十四節気は?
大雪の次の二十四節気は「冬至(とうじ)」です。
以下のページで「冬至」について詳しく紹介しています。
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