季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の冬の節気である「冬至(とうじ)」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
冬至(とうじ)[12月22日ころ]
冬至とは、一年でもっとも昼が短く、夜が長いころのことです。旧暦では、暦を計算する起点となる大切な日でした。
冬至の日には、かぼちゃや冬至粥(小豆粥)やコンニャクなどを食べる習わしがあります。
冬至には、古くから無病息災を願って食べられてきた「冬至の七種(ななくさ)」があります。
その七種が、「ナンキン(かぼちゃ)」「レンコン」「ニンジン」「ギンナン」「キンカン」「カンテン」「ウンドン(うどん)」で、名前に「ン」がつくものを食べると運が呼べるとされてきました。
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
冬至(12月22日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]乃東生ず(なつかれくさしょうず)
うつぼぐさの芽が出てくるころ。
多くの草が枯れていくなかで、寒さに負けずに芽を出すのが「夏枯れ草」とも呼ばれる「乃東(うつぼぐさ)」です。
新暦で12月21日〜25日ころ
[次候]麋角解つる(しかのつのおつる)
鹿の角が抜け落ちて、新しい角が生え変わるころ。春になると新しい角が生え始めます。
「麋」とは大角を持つ雄のヘラジカのことです。
新暦で12月26日〜30日ころ
[末候]雪下麦を出だす(せつかむぎをいだす)
降り積もる重たい雪の下で、麦が芽を出すころ。
真冬であっても芽を出す麦の強さを感じますよね。
新暦で12月31日〜1月4日ころ
冬至の旬(草花・野菜・魚介など)
ポインセチア
クリスマスを彩る花として欠かせない存在となったポインセチア。
元々は赤色だけでしたが、品種改良が進み、ピンクや白色も見かけるようになりました。
そんなポインセチアの花言葉は「祝福」「清純」などがあります。
ポインセチアを含む12月の誕生花を下記記事で紹介しています。
▶︎12月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!
[旬の野菜]大根
自然の胃腸薬として昔から知られている大根の旬は11月〜3月ころ。
瑞々しくて甘くなる冬の大根は、やっぱりおでんやふろふき大根などで味わいたいものですよね。
大根の白い根部分に含まれるジアスターゼは消化を助け、食あたりを防ぐ効果があるそうです。
[旬の野菜]かぼちゃ
冬至に食べると風邪をひかないといわれるほど栄養価抜群のかぼちゃ。
かぼちゃを冬至に食べる風習が根付いたのは江戸時代だそうです。
風通しのよい冷蔵庫におけば〜3ヶ月はもつという優れもの。
調理時に捨ててしまいがちな種ですが、なんと果肉の5倍のカロテンを含んでいます。
[旬の魚介]鮪(マグロ)
縄文時代の貝塚から骨が出土するほど、古くから日本人がこよなく愛し続けてやまないマグロ。
年間を通して美味しいマグロですが、本来の旬は冬です。
こぢんまりとした寿司屋に入って、お酒をちびちび飲みながら、まぐろなどをつまむ。
そんな時間をもてる人生後半戦を目指しています。
[旬の魚介]鰤(ブリ)
旬の11月〜2月ころに日本海で漁獲される天然物は寒鰤(かんぶり)と呼ばれます。
お刺身や、ぶりしゃぶ、照り焼きなどなど、脂ののったブリのレパートリーも色々と思い浮かびますよね。
美味しいのは味だけではなく、栄養面でも、記憶力向上や生活習慣病予防に良いとされるDHA・EPAも多く含まれています。
冬至の次の二十四節気は?
冬至の次の二十四節気は「小寒(しょうかん)」です。
以下のページで「小寒」について詳しく紹介しています。
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