小寒|二十四節気|七十二候・旬も紹介!

歳時記

季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。

こちらの記事では、そんな二十四節気の冬の節気である「小寒」について紹介(七十二候や旬なども)しています。




小寒とは[1月5日ころ]

小寒

小寒とは、寒さが極まる手前のころのことです。「寒(かん)の入り」を迎え、小寒から節分までの三十日間を「寒の内」といわれます。
この日から、寒中見舞いを出し始めます。寒さが厳しい時期ですので、相手の健康を祈る言葉を入れるのがポイントです。投函は1月末を目指します。この時期をすぎて出すときは「余寒見舞い」となります。

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▲「寒中見舞い」の検索結果をご覧いただけます。

七十二候とは

七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
小寒(1月5日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。

[初候]芹乃栄う(せりさかう)

芹(せり)がすくすくと生えてくるころです。芹は春の七草の一つで、七日(人日の節句)には七草粥をいただきます。

(新暦で1月5日〜1月9日ころ)

[次候]水泉動く(すいせんうごく)

地中で凍っていた泉(水)が動き始めるころです。自然界は春に向けて動いています。
10日まで供えた鏡餅は11日に鏡開きをします。

(新暦で1月10日〜14日ころ)

[末候]雉始めて雊く(きじはじめてなく)

オスの雉がメスに求愛して「ケーンケーン」と鳴きはじめるころです。「」という見慣れない漢字は「オスの雉が鳴く」ことを意味しています。実際に鳴きだすのは3月ごろです。
ちなみに雉は、日本鳥学会により国鳥に指定されています。

(新暦で1月15日〜19日ころ)



小寒の旬(行事・花・食材)

[旬の行事食]七草粥

七草粥

「人日の節句」には七草粥を食べて邪気を祓い、無病息災を祈ります。
七草粥には冬に不足しがちなビタミンを補い、お正月の暴飲暴食で疲れている胃を休ませる効果もあります。

春の七草の種類と効用は以下の通りです。

ナズナ:止血、解毒作用があり、血圧を下げる。
ゴギョウ:咳やノドの炎症に効果があり、風邪予防にも。
ハコベラ:タンパク質やミネラルが含まれていて栄養豊富。
ホトケノザ:食物繊維が豊富。食欲増進や胃を丈夫にする。
スズナ:消化を促進させ、解毒効果がある。
スズシロ:咳や痰を抑え、消化促進、便秘解消効果がある。
セリ:徹夜食物繊維が多く、貧血や便秘の解消に効果的

ネット通販ではフリーズドライに加工された七草粥が販売されていて、大変便利ですよね。

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▲「七草粥」の検索結果をご覧いただけます。

[旬の日]爪切りの日(1月7日)

爪切り

新年開けて初めて爪を切る日は「七草爪」といわれ、春の七草をした水に爪をつけてやわらかくしてからキルト、その年は風邪をひかないといわれています。

100円ショップでも手に入れられる爪切りですが、職人が手作りしたこだわりある爪切りを無病息災を願う爪切りの日に向けて正月前に準備しておくのもいいですよね。

 

[旬の行事]鏡開き

鏡開き

鏡開きは、年神様にお供えしていた鏡餅を食べる行事です。鏡餅には神様が宿っているとされています。一家の円満を願いながら、ひとかけらも残さずにお下がりとしていただきます。

神様が宿っているので刃物は使いません。(切腹を連想させ演技が悪いと言われているため)
硬くなった鏡餅は、木槌などで叩いて開き、お汁粉やお雑煮などにするのが一般的です。



[旬の花]蝋梅(ろうばい)

蝋梅(ろうばい)

年明けに咲く花(1月〜2月)のひとつが甘い香りが特徴的な蝋梅(ろうばい)。寒さに強く淡い黄色の小花が枝にいくつも開きます。
蝋梅の花言葉は「慈愛」です。

[旬の野菜]春菊

春菊

11月〜2月ころに旬を迎える春菊。カロテンが豊富で健康や風邪予防にも効果があるといわれ、鍋やすき焼きなどに彩りを添えてくれます。
春菊の苦味や香りが苦手な人は、油(ごま油など)で調理すると食べやすくなるので、おすすめです。

[旬の野菜]蕪(かぶ)

蕪

春の七草のひとつ「スズナ」は蕪の昔の呼び名です。蕪の葉にはカロテンやカルシウム、鉄分などが豊富。丸く白い可愛らしい根にはビタミンCやカリウムなどが豊富な野菜です。



小寒の次の二十四節気は?

小寒の次の二十四節気は「大寒」です。
以下のページで「大寒」について詳しく紹介しています。

▶︎大寒|二十四節気|七十二候・旬も紹介!



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