季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の春の節気である「啓蟄(けいちつ)」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
啓蟄とは[3月6日ころ]
啓蟄とは、陽気に誘われ、土の中の虫が動き始めるころのことです。
「啓」には、「開く」「解放する」。「蟄」には「土の中で冬ごもりをしている虫」という意味があります。一雨ごとに春の気配を感じ、暖かくなる時期です。
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
啓蟄(3月6日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]蟄虫戸を啓く(すごもりのむしとをひらく)
冬ごもりしていた生き物たちが、春の陽気を感じて姿を現わし始めるころ。
この時期はあたたかくなり、農作業を始めるのに相応しい頃となります。
新暦で3月5日〜3月9日ころ
[次候]桃始めて笑う(ももはじめてわらう)
桃のつぼみがほころび、花が咲き始めるころ。昔は花が咲くことを「笑う」といっていました。
新暦で3月10日〜3月14日ころ
[末候]菜虫蝶と化す(なむしちょうとかす)
厳しい冬を過ごしたさなぎが羽化し、美しい蝶に変わるころ。
やわらかな春の陽光を浴びて、春の野を飛び回ります。
ちなみに「菜虫」とは、アブラナや大根などにつく青虫のことです。
新暦で3月15日〜3月19日ころ
啓蟄の旬(行事・花・食材)
[旬の草花]菫(すみれ)
日本に100種以上あるといわれる菫は、昔から愛され多くの歌に歌われてきました。
菫の花言葉は「小さな幸せ」「誠実」「謙虚」などがあります。慎ましやかに咲くその姿からこの花言葉がつけられたそう。
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[旬の草花]桃
桃は、3月下旬〜4月上旬に開花します。いよいよ春の到来が目に見えるようで心が弾みます。
桃の花言葉は「私はあなたのとりこ」「気立ての良さ」「チャーミング」などがあります。
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[旬の野菜]新たまねぎ
春先に出回る新たまねぎは、みずみずしく甘みがあり、生食向きの野菜です。
香味成分の硫化アリルは、胃の働きを活発にします。ポリフェノールも多く浮くんでいるので、血液をサラサラにする効果も期待できます。
[旬の野菜]わらび、ぜんまい
わらびは日当たりのいい草原などに軍政し、3〜5月に出る新芽を摘んでいただきます。
ぜんまいの旬は3〜6月ころで、山裾や沢沿いなど、やや湿った場所に自生しています。
いずれも春の訪れを感じさせ、おひたしや和え物にぴったりの山菜です。
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amazonより引用
[旬の魚介]鰆(さわら)
その漢字の通り、鰆は春の魚です。旬は秋から春にかけて。
鰆の刺身は脂がのっていて、トロには負けない美味しさです。
寿司屋で鰆が提供され始めると、春を実感できるというグルメな人も多いそう。
[旬の日]十六団子の日
3月16日は、山の神様(農事の神様)が里へ下りてくる日で、十六個の団子を作ってお迎えしました。
農作業をはじめる3月16日に「田の神おろし」といって餅をつき、16個の団子を供えるようになったそう。
啓蟄の次の二十四節気は?
啓蟄の次の二十四節気は「春分」です。
以下のページで「春分」について詳しく紹介しています。
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