季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の秋の節気である「霜降(そうこう)」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
霜降(そうこう)[10月24日ころ]
霜降とは、秋が深まり、初霜が降りるころのことです。
ちなみに「霜」とは、よく晴れた寒い朝に地面や草の表面につく氷の結晶のことで、地表や空気中の温度が0℃以下になるときに現れます。初めは山のほうで霜が降り、12月になると平野にも霜が降ります。
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
霜降(10月24日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]霜始めて降る(しもはじめてふる)
北から冷え込んでいき、霜が初めて降るころ。
冬が間近に迫っていることを肌で実感します。
新暦で10月24日〜28日ころ
[次候]霎時施す(しぐれときどきほどこす)
時雨(小雨)が降りやすくなるころ。
サッと降ってはすぐにやんで晴れ間が見えるなど、秋の空は非常に変わりやすいですよね。
新暦で10月29日〜11月2日ころ
[末候]楓蔦黄なり(もみじつたきなり)
紅葉や蔦が色づくころ。
紅葉の名所が見頃を迎え、多くの観光地で賑わいます。
新暦で11月3日〜7日ころ
霜降の旬(草花・野菜・魚介など)
[旬の草花]紫式部
秋がしだいに深まり、実が熟して柔らかな緑色をした葉の付け根に紫色に染まる紫式部。色のコントラストが鮮やかです。
[旬の野菜]山芋
山芋の旬は10月末〜2月ころ。昔から「山の鰻」と呼ばれていて、消化によくスタミナがつき、そして美味。
ひとくちに山芋といっても、長芋や自然薯や大和芋などの総称で実は600種類以上もあるそうです。
[旬の野菜]舞茸
「人々が集まって踊っている姿になぞらえた」や「見つけたジトが喜びのあまり踊りだすほどおいしいから」などの名付け説をもつ舞茸。
栽培舞茸は通年出回っていますが、天然物の舞茸は9月〜10月に収穫されます。
[旬の魚介]ほっけ
ほっけの干物は酒場でも自宅でも酒の肴のレギュラーメンバーですよね。
塩気がきいていて、酒の肴としてもご飯のおかずとしてもよく合います。
干物は身のほうから強火→中火でじっくり焼くと、旨味が閉じ込められて美味しく焼けるそうです。
[旬の魚介]きんき
赤く美しい見た目をしたきんき。脂の乗った旬のきんきは絶品ですよね。
焼いてよし。煮てよし。寿司でも良し。
きんきを肴に日本酒をチビリ。「よくぞ日本に生まれけり」というヤツですよね。
霜降の次の二十四節気は?
霜降の次の二十四節気は「立冬(りっとう)」です。
以下のページで「立冬」について詳しく紹介しています。
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