季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の秋の節気である「寒露」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
寒露(かんろ)[10月8日ころ]
寒露とは、秋の長雨が終わり草木に冷たい霜が宿り始めるころのことです。朝晩は冷気が冷たくなり、紅葉が色濃くなる時期です。
寒露のころに咲くのが「金木犀(きんもくせい)」です。「金木犀」は「沈丁花」「クチナシ」とともに「三香木」のひとつとされています。
「金木犀」を含む10月の誕生花を下記記事で紹介しています。
▶︎10月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
寒露(10月8日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]鴻雁来る(がんきたる)
冬鳥の雁が北から渡ってくるころ。
渡り鳥が季節の変化を教えてくれます。
新暦で10月8日〜12日ころ
[次候]菊花開く(きっかひらく)
秋の代表とされる菊の花が咲きはじめ、見頃を迎えるころ。
菊の品評会が日本各地で催されます。
新暦で10月13日〜18日ころ
[末候]蟋蟀在戸に在り(きりぎりすとにあり)
キリギリスをはじめとした秋の虫が戸口で鳴くころ。
山野に出かけて虫の声を楽しむ「虫聞き」という時間の使い方も楽しいものです。
新暦で10月19日〜23日ころ
寒露の旬(草花・野菜・魚介など)
[旬の草花]ななかまど
北国の街路樹として出会うこともあるバラ科の落葉高木「ななかまど」。
初夏に小花を咲かせ、秋には紅葉して真っ赤な丸い実が房になって実ります。
「ななかまど」は、七度竈(かまど)に入れても萌え残るほど燃えにくい木の例えから、その名がついたそう。
[旬の草花]ケイトウ(鶏頭)
夏が終わりに近づくと出回る花「ケイトウ」。
花冠が鶏のトサカに似ていることから「鶏頭(けいとう)」と書きます。
そんなケイトウの花言葉には「オシャレ」「個性」「風変わり」などがあります。
下記記事で、ケイトウを含む9月の誕生花を紹介しています。
▶︎9月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!
[旬の野菜]しめじ
「香り松茸、味しめじ」と言われる通り、旨味に満ちているしめじ。
しめじはしいたけ同様、紫外線でビタミンDに変わるエルゴステロールや食物繊維も多く、便秘を解消して腸内環境を整えてくれます。
[旬の野菜]ニンジン
根菜としては珍しい緑黄色野菜であるニンジン。
緑黄色野菜とは「原則として可食部100g中に600μg以上のβ-カロテンが含まれている野菜のこと」です。
9月〜12月収穫のものが甘くて美味しいとされるニンジンは、免疫力を高めるカロテンなど栄養豊富な野菜です。
[旬の果物]栗
初夏に花を咲かせて9月〜10月に旬を迎える栗。
茹で栗、焼き栗、栗ご飯、甘露煮、モンブラン、マロングラッセ・・・挙げていけばキリがないほどの活躍ぶり。
栗に含まれるビタミンCは、豊富なでんぷん質に守られていて、加熱しても壊れにくいそうです。
[旬の果物]柿
「柿が色づくと医者が青くなる」といわれるほど栄養豊富な柿の旬は10月〜11月。
柿を1個食べると1日に必要なビタミンCをほとんどとることができるそうです。
柿の渋みの元は「タンニン」なのですが、このタンニンにはアルコールを分解する作用があるので、二日酔いで苦しむ朝には柿をぜひ!
[旬の魚介]ししゃも
10月に産卵期を迎えるししゃも。ししゃもといえば干物でいただくのが一般的ですが、刺身も美味。
ちなみに、ししゃもは漢字で「柳葉魚」と書くのですが、これは柳のはがししゃもになったというアイヌの伝説からだそうです。
[旬の魚介]はたはた
秋田の郷土料理には欠かすことのできない「はたはた」。
「はたはた」という響きが可愛いですよね。
はたはたは白身に旨味があり、ぶりこと呼ばれる卵はプチプチとした食感が楽しめて、お酒の肴としても大活躍しますよね。
寒露の次の二十四節気は?
寒露の次の二十四節気は「霜降(そうこう)」です。
以下のページで「霜降」について詳しく紹介しています。
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