季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
こちらの記事では、そんな二十四節気の冬の節気である「立冬(りっとう)」について紹介(七十二候や旬なども)しています。
立冬(りっとう)[11月7日ころ]
立冬とは、冬の気配が山にも里にも感じられるころのことです。立春、立夏、立秋とともに季節の大きな節目で、立冬から立春の前日(節分)までが暦のうえでは冬となります。
木枯らし一号が落ち葉を撒き散らすのも、このころです。本格的な冬の到来を感じられる季節風です。
七十二候とは
七十二候とは、二十四節気をさらに約5日ずつ3つに分けた時期のことをいいます。
立冬(11月7日ころ〜)に含まれる七十二候を紹介します。
[初候]山茶始めて開く(つばきはじめてひらく)
山茶花(さざんか)の花が咲き始めるころ。
候には「つばき」とありますが、ここでのツバキは山茶花を指しています。
山茶花は晩秋から冬にかけて花を咲かせます。
新暦で11月7日〜11日ころ
[次候]地始めて凍る(ちはじめてこおる)
朝晩の冷え込みが厳しくなり、地面が凍り始めるころ。
朝は霜柱が立ち、氷が張り、季節は冬を迎えます。
新暦で11月12日〜16日ころ
[末候]金盞香し(きんせんこうばし)
水仙(キンセンカの別名)の花が咲き、かぐわしい香りが漂うころ。
中心の花弁が黄色いことから「黄金の盃(金盞)」と呼ばれます。
新暦で11月18日〜21日ころ
霜降の旬(草花・野菜・魚介など)
[旬の草花]水仙
水仙の開花時期は11月〜3月。上品な香りと清楚なたたずまいから正月のための生花としても用いられる花です。
そんな水仙の花言葉は「尊敬」「うぬぼれ」「自己愛」などがあります。
下記記事では、水仙を含む1月の誕生花を紹介しています。
▶︎1月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!
[旬の野菜]ほうれん草
ほうれん草は、別名で「冬葉」と呼ばれるほどの冬野菜の代表格。
冬に収穫されるほうれん草のビタミンCは夏の三倍!鉄分も豊富に含まれています。
ほうれん草は便秘にも効果抜群で、ヨーロッパでは「胃腸のほうき」と呼ばれています。
[旬の野菜]蓮根(レンコン)
晩秋から冬にかけて旬を迎える蓮根。蓮根は穴のあいた形状から「先の見通しが利く縁起物」として正月料理(おせち)や精進料理によく利用されます。
ちなみに、1994年に「れんこんサミット」が11月17日に開催されたことから、11月17日は「れんこんの日」に制定されています。
[旬の果物]りんご
9月〜11月に旬を迎えるりんご。りんごはアダムとイブの物語にも登場する歴史の古い果物です。その起源は8000年前に遡ります。
「1日1個のりんごで医者知らず」と言われるほど栄養豊富なりんごには、カリウム、カルシウム、鉄分、食物繊維、ビタミンCなどが多く含まれています。
[旬の魚介]ひらめ
「鯛やひらめの舞い踊り」と歌われるほど、昔から海の幸とのごちそうとされてきたひらめの旬は9月〜2月ころ。
透き通った白身が美しい旬の握りは脂がのって、ついついお酒も進んでしまいます。
[旬の魚介]毛蟹
蟹の中では小ぶりな身の毛蟹ですが、その美味しさはミソにあり!
深いコクのある蟹みそをいただき、ついつい完食したくなるのをグッと我慢し、日本酒を注いで炙れば甲羅酒に!
これも「よくぞ日本に生まれけり!」を感じられる逸品です。
立冬の次の二十四節気は?
立冬の次の二十四節気は「小雪(しょうせつ)」です。
以下のページで「小雪」について詳しく紹介しています。
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