[ポタリング]見浜園(千葉市美浜区)で静寂を!

ポタリング

「静寂だよ、やっぱ!セイジャク!」

バットマン号を買ってからというもの、ポタリング方面の情報を集めたり、人様のブログを読んでウヘウヘしたりモンモンとする日々。

そんななかで、心がキュンとするポイントの共通点として「静寂」があることに気がついた。
そんなに遠出しなくても、近場で(とりあえず)静寂を満喫できるスポットはどこだ?

そうか。庭園だ。庭園がいい、庭園に決まってる(そうなの?)。
庭園の中に身を置いて、ボーっとしたり、貴族タイムを楽しもうではないか!

サラバ喧騒! アバヨ雑踏!

というわけで今回は、静寂を求めて幕張にある庭園「見浜園」までポタリングすることにした。




見浜園(千葉市美浜区)で静寂のなか貴族タイムを

JR津田沼駅に向かって、会社や学校へ急ぐべく多くの人が駅に吸い込まれていく。
僕は真逆の方向に向けてペダルを踏む。
マロニエ通りを進み、国道14号線・357号線をまたいで海浜大通りへ出る。

海浜大通り

まだ午前8時前なのに、汗が吹き出して止まらない。
今朝の天気予報で「今日は真夏日になりますので、熱中症にお気をつけください」と言っていたっけ。

見浜園

海浜大通りをしばらく走り公園大通りを左折すると、見浜園に到着した(駐輪場は道路沿い)。
入り口で入園料(100円)とお抹茶券 和菓子つき(600円)を購入(計700円)し、庭園内へ。

見浜園

石畳に導かれるように進むと、「ふむ!これぞ静寂!」というような庭園が姿を現した。

見浜園

開園(8時〜)直後に来たので貸切状態だ。
造園会社の方が手入れや清掃をしている。

オレだけの庭園・・・(違)
オレのための庭園・・・(違)

見浜園は、1990年(平成2年)に「日本の伝統的文化を表現し、接してもらう」ことを目的として作庭された池泉回遊式の庭園(園内は約1.6ha)だ。

池泉回遊式(ちせんかいゆうしき)とは
広い池泉を中心都市、中島、四阿などを設け、舟遊び・納涼・散策など、庭園をいろいろな角度から干渉し楽しめる造庭技法。
お庭の用語集より引用

和菓子と抹茶がいただける「松籟亭」の開店時間(9時~)まで、ゆっくり散策してみよう。

見浜園

太鼓橋

見浜園

洲浜

見浜園

見浜園

▲御影石の石橋

水の流れと意匠
滝口から流れ出た水は、上の池より二つの流れに分かれ、一方は山あいの雰囲気の中を、もう一方は中の池や穏やかな流れを経て、下の池へと流れ込んでいます。
舟着や州浜、出島・中島、橋が配され、また周囲のあずまや、築山園路など、さまざまな意匠が施されています。
(見浜園パンフレットより)

見浜園

そんな見どころたっぷりの見浜園で可愛らしいお花が咲いているのを見つけた。
「あなたのお名前は?」とGoogleレンズで調べたところ、「シラン」という花だった。

シラン

シランの花言葉は「変わらぬ愛」
ふむ、オレとバットマン号を祝福してくれているかのような花言葉だ。

ちなみに、シランは56日の誕生花になっていたので、早速5月の誕生花に追加した。

[関連記事]5月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!



東屋で貴族タイムとハプニング

見浜園

東屋があったので、ここで一休み。貴族タイムとすることにした。

「貴族タイム」とは
景色がよく人も少ない場所で読書を楽しむこと(勝手に命名した造語)。

貴族タイムのお供は「人生を半分あきらめて生きる」だ。(まだ読んどるんかい)

人生を半分あきらめて生きる

自分の内側に物差しを持っておかないと、残酷な外的要因に振り回される。
半分あきらめることで、あきらめたくないことが明確になる。
人生を半分あきらめて生きる」より

見浜園

あきらめたくないことかぁ〜。なんだろうなぁ〜とボンヤリと東家から庭園を眺めながら考える。
こうして時々本を閉じて、物思いにふける時間が愛おしい。

おっと!そろそろ「松籟亭」の開店時間だ。
と、ポケットに入れたお抹茶券(和菓子つき)を確認したら、ない!にゃい!!

写真をパシャパシャ撮っていたときに落としたのか?
今日の静寂のハイライトは、和菓子と抹茶と決めていた。

これは大変だ!!

その後、園内をグルグル探してみたけど、やっぱり見つからない。にゃい!

受付のオバサマの所まで戻り、事情を説明すると「松籟亭」に電話をかけてくれ、受付ナンバーが書かれたメモを渡してくれた(番号で管理しているみたい)。

「これを見せていただければ大丈夫です。以後気をつけてくださいね」と、丁寧に対応していただき、何度も御礼を述べ、開店時間が迫る「松籟亭」へ急ごう。



松籟亭で抹茶と和菓子をいただく

松籟亭

数寄屋造りの立派な茶室「松籟亭(しょうらいてい)」は、京都の北山杉を用いた数奇屋造りなのだそう。

数寄屋造りとは
数寄屋造りとは、日本の建築様式の一つである。数寄屋風を取り入れた建築の様式とされる。 語源の「数寄」とは和歌や茶の湯、生け花など風流を好むことであり、「数寄屋」は「好みに任せて作った家」といった意味で茶室を意味する。
ウィキペディアより引用

松籟亭

なるほど。立札席(机と椅子の茶室)で抹茶と和菓子がいただけるのか。

和服を着たスタッフに「券をなくしてしまいまして・・・」と受付の方が書いてくれたメモを渡すと「伺っております。落とされた券も先ほど係のものが見つけて届いています」とのことだった。

松籟亭

ふぅ〜と安心した長い息を吐き、腰をかけて改めて庭園をボンヤリと眺める。
見事なものだなぁ。喧騒のけの字もない。

松籟亭

そして音のない世界。唯一聞こえる音は抹茶を点てるシャッシャッという音のみの静寂なひととき。
ほどなくして抹茶と和菓子が運ばれてきた。

松籟亭

今日の和菓子は「花菖蒲」。その美しさにウットリしてしまう。
和菓子を口に運んでは抹茶をいただき、庭園を眺める。

松籟亭

しばし、このターンを繰り返していると、文字通り静寂を打ち破るかのように、外国人のツアー客御一行様が入店してきた。

今までの静寂がウソのように、狭い茶室に大きな声が響き渡る。
もう少しのんびりしたかったけど、仕方がないこと。

ほんの数分でも、この空間で静寂に身を包まれたことに感謝しないとね、と、ささっとリュックを背負って茶室をあとにした。



次の静寂は里山ポタリングにしよう!

見浜園を出てからは、幕張の街を目的もなく走りながら、ボンヤリ考えた。

整えられた庭園のような静寂もいいけど、もっと豊かな自然を満喫できるようなポタリングをしてみたい。

里山か?里山ポタか??
そう考えただけで胸が高まっていく。
そうだ、次の休みは千葉の里山を走ってみよう。

バットマン号が相棒になってからまだ日が浅いけど、失いかけていた好奇心がメキメキと復活している。

里山だけじゃない。

海や山とか川とかメシとか、千葉をぐるりと巡ってみるか!
そんな楽しみが、人生後半戦に加わることになった。

▼▼ 愛車「ポタリング号」詳細 ▼▼

関連記事一覧

記事一覧はコチラから

コメント

この記事へのトラックバックはありません。

TOP