読後メモ|海が見える家 逆風(はらだみずき著)

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はじめに

「なぜ読書するの?」と問われるならば、僕は以下の2点に尽きます。

①心が豊かになれるか?
②リスクヘッジの参考(生き方)になるか?

こちらの記事は、備忘録、もしくは「困った(迷った)ときの拠り所」的な、もしくはお守り的な意味合いが強いです。

という長めの言い訳をしたところで、こちらの記事では「海が見える家 逆風 (小学館文庫)」を振り返っています。




大人気シリーズの第3段!

ずっと待っていた待望の最新作「海が見える家 逆風 (小学館文庫)」を!
楽しみで楽しみでしょうがなかったんですよね。
今回の作品も期待を裏切ることなく、いや、それ以上に自分にとっては豊作というか、実りの多い作品となりました。

 

あらすじ

入社一ヶ月で会社を辞めた文哉は、急逝した父が遺した千葉県南房総の海が見える家で暮らして三年目を迎えた。この春に起業した文哉の生活は順風にも見えた。しかし、直撃した大型の台風によって生活は一変してしまう。通信手段すら途絶えるなか、文哉は地域の人と共に復旧作業に取り組んでいく。そんなとき、学生時代の知人の訪問を受ける。農業の師である幸吉、便利屋の和海らと深く交流し、自給自足的な生活を目指すなかで、あらためて自分がどうやって食っていくのか悩み、模索する文哉に、新たな決意が芽生えていく――。
18万部突破! ベストセラーシリーズ、待望の第三弾!!

 

印象に残ったシーンやセリフ

「おれは、自分で食っていけるようになりたい。かっこわるい生き方はしたくない。おれの目標は、わかりやすく言えば、自立だよ」

おもわずページをめくる手が止まった。結構長い時間止まってしまいました。

長年抱えていたモヤモヤを言語化してくれた気がしたからです。
そうだ。「自立」ができていないから悩んでいたんだと気がつきました。

結婚もしてるし、子供もいるし、なんなら仕事は個人で事業をしています。
でも、それは上部だけの「自立」であって、根本的には全然自立ができていないことに気がつきました。
自分が求めている「自立」ではないことに気がついたんです。

自立とは?

・生き抜くこと
・死ぬ(食いっぱぐれる)リスクを回避できること
・依存せずとも生きるスキルを増やすこと
・楽しめること
・まだまだ色々あるでしょう

つまり「生存戦略」と捉えることもできますよね。
今まで「生存戦略」も考えず生きていたとは。。。
動物の世界だったら、とっくに死んでいたことでしょう。

おれは、自分できることはなるべく自分でやりたいし、自分でできることをもっと増やしたい。そのほうが生きてる感じがするし、楽しいと思うんだ。人の強さって、そういうことにも顕れる気がする。

思考停止状態で、日々垂れ流される情報に翻弄されたり流されたり、そりゃあ息苦しくなるわけです。
自分にとっての「自立とは?」を考えることから逃げていたんだから・・・。

このセリフと出会えただけで、この作品(シリーズ)と出会えてよかったと思えます。

今だってそうだ。
ほんとうは逃げ出したいくらいだ。
けど、それだけはやっちゃいけない。
繰り返してはいけない。
自分に言い聞かせた。

もう逃げるのは止めよう

意識的にも無意識的にも、今まで逃げてばかりいた気がします。
逃げていた。というよりは、「何をしていいのか」「何を解決すべきなのか」
それをわからずにいたように思う・・・。

でも、本作を読んだことで、自分が目指すべき目標(テーマ)は「自立」だと知れたことで、今後の生き方や考え方も変わってくるし、逃げ体質も徐々に改善されていくように思えました。

 

みんなの感想(Twitter)

生きるとは?これを改めて再確認できる作品だ。生き方に迷子になりそうな時に読み返し、心をチューニングしてくれる大切な一冊となりました。

ホントこれ!次回作が発表される前までに、今よりも強い自分になっていたい!

 

まとめ

海が見える家 逆風

たまたま本屋さんをプラプラしていた時に「海が見える家」というタイトル(第一段)に惹かれて、手に取ったはらだみずきさんの作品。

房総半島をバイクでツーリングするのが好きなので、ツーリングの休憩時に読もう〜。と軽い気持ちで購入したけれど、この「海の家シリーズ」は、自分にとっては宝物のような、お守りのような大切な作品になりました。

読後は、いい意味で目が鋭くなり、背中も伸び、そして何より思考停止状態だった脳が確かに目覚めることができました。

はらだみずき先生、ありがとうございました!続編も楽しみにしています!



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