日本には古来から四季折々の行事や年中行事を記した歳時記という書物があります。
歳時記を通して、四季のある国に生きる喜びを思い出し、味わってみませんか?
こちらの記事では、8月の歳時記(和風月名・暦・行事・風物詩・旬な食材)などを紹介していきます。
8月の和風月名
和風月名とは月の呼び名の和名で、旧暦(明治5年まで月と太陽の動きを元にした太陰太陽暦)の季節や行事に合わせたものです。季節や行事に合わせた呼び名で風情を感じられます。
葉月(はづき)
8月の和風月名は「葉月(はづき)」と呼びます。
葉が落ちる月です。木々の歯が落ちる「葉落ち月」が短くなったと言われています。
現在では8月というと夏真っ盛りですが、旧暦では7月から秋となるため、秋の盛りでした。
【8月のその他の異名】
あきかぜづき(秋風月)/ かりきづき(雁来月)/ かんげつ(観月)/ けんゆうげつ(建酉月)/ こぞめつき(木染月)/ そうげつ(壮月)/ ちくしゅん(竹春)/ ちゅうしゅう(仲秋)/ つきみつき(月見月)/ つばめさりづき(燕去月)/ べにそめづき(紅染月)など
8月の暦(二十四節気)
季節には、太陽暦(地球が太陽のまわりを一周する時間の長さ)の一年を四等分した春夏秋冬があります。
さらにその季節を六つにわけたのが二十四節気です。
二十四節気の一節気の長さは十五日間で、季節を細やかに表現しています。
立春から始まり、春分、夏至、秋分、冬至の四つの時期に春夏秋冬それぞれの盛りを迎え、大寒で締めくくられて一年となります。
立秋(りっしゅう)[8月7日ころ]
立秋とは、初めて秋の気配が感じられるころのことです。この日から立冬の前日までが秋となり、この日以降は夏の名残りの残暑といいます。
挨拶状は、立秋を境に「暑中見舞い」から「残暑見舞い」へと変わります。残暑見舞いを送る場合は遅くとも8月中に送りましょう。
関連記事:立秋|二十四節気|七十二候・旬も紹介!
処暑(しょしょ)[8月23日ころ]
処暑とは、暑さが少しやわらいでくるころのことで、暑さが終わるという意味があります。
日中はまだ蒸し暑いものの、朝の風や夜の虫の鳴き声に秋の気配が漂う時期です。この時期は台風シーズンでもあり、台風襲来の特異日(特定の気象現象が起きやすい日)とされています。
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8月の行事や風物詩
八朔 はっさく(8月1日)
八朔(はっさく)は、8月八朔(ついたち)を指し、「田の実の節句」とも呼ばれています。
「田の実」とは稲の実のことで、稲の実りを田の神に感謝して行われていたものが、「田の実」=「頼み」となり、お世話になった相手に感謝を伝える日となったといわれています。
ちなみに、果物の八朔(はっさく)は、寺の境内で発見された品種で、寺の住職が「八朔(ついたち)のころに食べられるだろう」といったことから「ハッサク」になったとか。
残暑見舞い(8月8日ころ)
8月8日の立秋をすぎたら暑中お見舞いではなく「残暑見舞い」を送ります。
暑中見舞いとは違い、いつまでに送らなければいけないという厳密な決まりはありませんが、8月下旬までに送ることが望ましいとされています。
暑中見舞いは、日付のあとに「盛夏」と書きますが、残暑見舞いでは「晩夏」「八月」「葉月」などと書きます。
旧盆(8月13〜16日ころ)
明治の改暦で、お盆は新暦7月15日となりましたが、農繁期と重なって支障が出る地域では「旧盆」あるいは「月遅れのお盆」として8月15日に行うようになりました。
お盆(8月13〜16日ころ)
お盆は、正式には「盂蘭盆会(うらぼんえ)」あるいは「精霊会(しょうりょうえ)」といいます。
先祖の霊を迎えて供養する行事がお盆です。
盆の入り(13日)になると家の前で迎え日を焚いて、仏壇の前などに盆棚を設けてご先祖様を迎えます。
お盆の終わる15日の夕方、または16日の朝には、ご先祖様の霊を送り出すため送り火を焚くのが一般的です。
8月の行事食
盆棚に並べる菓子を盆菓子といいます。
お盆が近づいてくると、スーパーや百貨店や和菓子屋などで盆菓子が並び始めます。
宗派や地方によっても違いがありますが、団子などを供える場合もあります。
盆菓子は、甘いお菓子を供養のために供え、先祖の霊などを救済したと言われています。
8月の誕生花
ひまわり
花言葉:「憧れ」「あなただけ見つめる」
ヒマワリの学名(Helianthus)は「太陽の花」という意味で、文字通り太陽に向かって咲く元気いっぱいな夏の花です。
ヒマワリも、バラと同様に贈る本数によってその意味が変わってきます。
1本→一目惚れ
3本→愛の告白
7本→密やかな恋
108本→結婚しよう
下記の記事では、ひまわりを含む8月の誕生日花を紹介しています。
ご自身の誕生日や大切な方の誕生日花を探すなど、ご活用ください。
▶︎8月の誕生花一覧|誕生月の花・誕生日の花|花言葉を紹介!
8月の誕生石
ペリドット
ペリドットは「太陽の石」とも呼ばれていて、その美しい淡く透き通った黄緑色の輝きのように明るいエネルギーに満ちた宝石です。ペリドットにはマイナスのエネルギーをポジティブにするパワーがあるといわれています。
またペリドットは、魔除けの効果も期待できることから邪悪なものを寄せ付けないお守りとしても重宝されてきた宝石でもあります。
石言葉:「夫婦の愛」「幸せ」「平和」
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下記の記事では、ペリドットを含む8月の誕生日花を紹介しています。
ご自身の誕生日や大切な方の誕生日石を探すなど、ご活用ください。
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9月の歳時記一覧
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